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2008年01月27日

猫魔力っつーか、家に憑くって話は本当なんだと思うよ (テイクオフ理論編)

家の前で太郎さんが待ってる。

……恐縮です! つーか、歩いても行ける距離っだったんだが。

マンションの階段口に猫がいた。上品な雰囲気の綺麗な毛並みの猫だ。赤い首輪が付いてる。

「ニャーちゃん、おいで!」

太郎さんとこの猫らしい。

猫と共に家に入ると、奥さんがコーヒー入れて待ってた。

リビングに通され、予想通り歯のことを聞かれた。

「それ過剰歯だよね? 太郎ってば、抜いても抜いても生えてくるって言うからびっくりしたのよ!」

……太郎さん。俺そこまで言ってないっす。どんだけ変態ですか、俺。

太郎さん、芋けんぴ食いながら、サーフィンのビデオ見てる。

釣られて見た。カリフォルニアやメキシコの波らしい。

プロすげえな。

スノーボーダーみたいな技出してんぞ? 360°ターンて……

腰の高さは常に一定なんだな。膝の使い方と下半身のバランス。アクションに入るときだけ、上半身の反動を使ってるみたいだ。

勉強になる。

知り合いのプロサーファーが監督の最新作らしい。

自然と話はサーフィンに。

てゆーか、元トッププロとリラックスした感じでサーフィンの話できんのって、すげー贅沢なんじゃねえの?

練習の成果を報告したら、

「いい線で、きてるね! あとはテイクオフの成功率を80%以上にして、横に滑れるようになったら、ショートボード考えよう! この時期、厚いウェットで練習しとくと、春になって動きやすくなったとき、爆発的に伸びるよ」

……もうそのつもりですよ。言わずもがな。

九十九里の話をしたら、ゲッティングアウト大変だったろう? って言われた。どうやら、俺の板だと腰以上のサイズの波で沖に出るのは、かなり大変らしい。

……それだけでヘトヘトでしたよ。ドルフィンスルーよくわかんないし。。。

「ドルフィンスルーは無理だよ! あの板だと俺でも上手くやんないと厳しい」

!! 何ですと!! で、でわ一体どうやって?

「ローリングスルー」

……ろ、ろうりんぐするう?? 何ですの、それ? プロレス?

ローリングスルーとは、ロングボードのゲッティングアウト技術で、ひっくり返って波をいなす技らしい。参考はこちら

俺のはどっちかってーと、ロングボードの部類に入るから、サイズが上がったらそれ使うしかないらしい。

……マジ。。。何か、忍者みたい。隠れ身の術だよ。つーかやってる人、まだ見たことないんですけど……端から見たら、失敗してひっくり返ってるって感じなんですが、大丈夫なのか……

そんな不安をよそに、話はサーフトリップへ。

来月、再来月も企画してるとのこと。

……隊長! 新島行きたいです!

太郎さんの目が光る。ノリノリである。

……でも、俺の板で出来るのかな?

一瞬、太郎さんの動きが止まった。

「だ、大丈夫。うねりから乗れるようになれれば……」

つまり、こういうことだ。

波がありすぎて、現段階の俺の技術じゃ、テイクオフすら難しいということ。スピードについていけないからだろう。九十九里で経験済みだ。

基本的にテイクオフは、波の頂点が崩れる瞬間、つまり波のパワーが最高潮の瞬間にするものなのだ。それによって、最高の加速を得られるし、そうしないと逆に乗れない。特にショートボードのような浮力のない板は。

もう少し、詳しく説明すると

波待ちは板が静止している状態。そこに岸に向かう運動をしている波がやってくる。

そのままだと、波はただ板の下を通り過ぎて行くだけだ。

では波に乗るにはどうするか。

言い換えると、波に乗る、ということはどういうことか。

波が岸方向のベクトルを持っているのは、ピークからボトムに掛けての岸側斜面だ。

要するに、この面の力を利用するということ。この面に居続ければ、それすなわち波乗りである。

ピークと面は一定の速度で岸に向かって進行していくので、この面に乗るには、自分と板も同じ速度で波と共に移動し続けなければならない。

そこで、パドリングが重要になってくる。

パドリングによって、波と同じ速度を得て、ピークがブレイクする瞬間に立ち上がればよいのだ。

パドリングで十分な速度を出していないと、テイクオフできない。というのも、テイクオフの瞬間だけは、板は相対的にブレーキを掛けた状態になっているからだ。こうなると、波は板の下を通り過ぎて行ってしまう。

とはいうものの、テイクオフするには、パドリングをやめなければならない。

どうなっているかというと、十分にパドリング出来た状態でうねりの斜面に乗ると、瞬間的に斜面と板が平行になり、重力がパドリングの代わりの速度を生み出してくれる。

しかし、このままだと重心が下に掛かりすぎて、パーリングしてしまうので、そうなる前にテイクオフをする、という訳。

……ああ、疲れた。少し理系っぽく説明しすぎた。あーだこーだ言っても、体で覚えるしかないんだよね。

話がだいぶ横にそれてしまった。うねりから乗るっていう話だった。

ロングボードは浮力があるので、勢いのないうねりからでも乗れる。ただしパドル力が無いと、波のパワーが無いから乗れないって話をしたかったんだ。。。

要は、パドリングを徹底的に鍛え上げろ! ってこと。

と、まあこんな話をしてたら、何故か猫の話になった。

投稿者 楓岱 : 2008年01月27日 22:06

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